貧乏暇だらけ

筋トレとサプリのブログ

イヤホンが耳栓になる「サイレントピース」を使ってみた

突然ですが、先日こんなツイートをしました。

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要するに、イヤホンのイヤーピースの部分を耳栓っぽくしたら、最強の外音遮断ノイズキャンセリングが実現するのでは?ということです。

ツイートした当初は「なんて画期的な思いつきなんだろう!」と我ながら感心していたのですが、なんと既にそういうモノがあるらしく、詳しい情報をTwitterのリプライで教えて頂きました。本当に有難うございます。

その名もサイレントピースです!

サイレントピースとは

サイレントピースとは、サウンドサイエンス社が販売する耳栓型のイヤーピースです。

素材には耳栓業界のトップブランドであるMoldex社製のウレタンを採用しています。

サイレントピースは2013年から日本国内で販売されており、最近流行りのノイズキャンセリングの先駆け的な存在だと思われます。

多くのノイズキャンセリングがデジタル的に騒音を打ち消して中和しているのに対して、サイレントピースはハードとして騒音をカットしようとするアプローチの製品です。

サイレントピースを買ってみた

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Amazonで売っていたので、早速購入してみました。

梱包がとても小さく、ゆうパケット配送で自宅のポストに投函されていました。

今回購入したのはお試し3色セットというもので、サイズの異なる3種類のイヤーピースが入っています。

イヤーピースの他には、簡単な説明書が1枚同封されています。

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素材が耳栓に近いからか、推奨使用期間が1ヶ月となっているようです。

 

サイレントピースには穴が無い

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左からL・M・Sサイズ

サイレントピースの大きな特徴として、耳に入れる側に穴がありません。

というのも、イヤホンの周囲をいくら塞いだところで、イヤホン本体を通過してくる外音をカットすることができないため、完全に外音を遮音するためにはこのように全てを覆ってしまうのが良いようです。

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穴が空いているのはイヤホン側

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耳に挿す側には穴が空いていない!

あれ?じゃあ音楽も聞こえないじゃん!

確かにそのままだとイヤホンから流れる音楽すらも遮音してしまっているので、聞きたい音も聞こえません。これについては後述の方法によって解決しています。

サイレントピースを実際に使ってみた

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イヤーピースを外してサイレントピースに付け替える

今回用意したのはSONYのWF-1000XM3です。

実はこのWF-1000XM3というイヤホンは、ノイズキャンセリング機能搭載のイヤホンです。

つまり、今回の検証はノイズキャンセリングイヤホンにサイレントピースを付けたらどうなるか?というものになります。

専用のアプリを使う

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iPhoneならAppStoreからダウンロードできる

サイレントピースは穴が空いていないので、そのまま音楽を聞きくと音がこもっているように聞こえます。

そこで、専用の視聴アプリを使います。

これを使用して音楽を聞くことで、サイレントピースによって遮音される分の音を増幅してくれます。

つまり、そのままだとサイレントピースを通ることで音楽がこもってしまうので、あらかじめ「こもってしまう分」を増幅することで、サイレントピースを付けた状態でちょうど良い音になるようにするためのアプリです。

 サイレントピースを聴き比べてみた

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左が専用アプリ  右は標準ミュージックアプリ
サイレントピース + 標準アプリ

まず「サイレントピース + 標準アプリ」で音楽を視聴してみました。

なんというか、そりゃ穴塞いだらこうなるだろって感じのくもった音です。特に高音域はかなり聞こえづらいです。

反面、その分の外音遮音性は「さすが!」の一言です。

エアコンの音などの環境音はほぼ完全にカットされており、耳栓をつけているのと同じくらいの遮音性が感じられました。

アイコン
なんも聞こえねえ!
サイレントピース + 専用アプリ

続けて「サイレントピース + 専用アプリ」で同じ音楽を視聴してみます。

確かに音(特に高音)が増幅されており、先ほどに比べて自然な感じです。

ただし、個人的にはまだ少しくもっているように感じられるので、通常のイヤーピースに比べると音の違和感は拭えません。

これはイヤーピースの穴が無いという構造上、ある程度は諦めが必要な部分だと思います。

少しくらい音がくもっていても良いから遮音性を優先したい!くらいの気持ちだとベストです。

アイコン
ちょっと音はくもる!遮音性はバツグン!
サイレントピース + 専用アプリ + ノイズキャンセリング

最後に、イヤホン本体のノイズキャンセリングもオンにしてみました。

WF-1000XM3のノイキャンの仕組み

1.イヤホン内蔵のマイクで周囲の騒音を集音

2.騒音に対する打ち消しの音を生成して流す

3.耳には無音に聞こえる!

お察しの通りだと思うのですが、この組み合わせでは、一つ前の「サイレントピース + 専用アプリ」との違いは全く感じられませんでした。

というのも、イヤホンから流れてくる打ち消しの音がそもそも非常に小さい音量なのです。もちろんイヤーピースの穴が塞がれているなんて想定はされていませんから、その小さな音はサイレントピースによって完全に遮音されていました...。

アイコン
ノイキャンがノイキャンされてる!

サイレントピースのまとめ

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  • 耳栓に近い遮音性が得られる
  • ある程度の音の劣化はある(専用アプリで軽減)
  • イヤホンのノイズキャセリングとの相乗効果は期待できない

ある程度の音の劣化はありますが、それと引き換えに得られる遮音性はかなりのものです。

サイレントピースは、完全にピュアな音質を求める方には向きませんが、音質よりも究極のノイキャンを追求したい方には是非お試し頂きたいです。