今回はかなり私事な記事になりますが、私が筋トレ生活を始めるに至った経緯についてです。新しいことを始めるには、やはり何かしらのきっかけが必要で、私の場合はこんな感じでした。

理由1.自分の体へのコンプレックス
幼い頃からインドア派な生活を続けていたせいか、もともとかなり貧弱な体型をしていました。幸い身長は167cmほどありますが、日本人の成人男性の平均身長には及ばず、普段の生活でも基本的に周りの人より目線が低くなります。また、胴長短足で脚がかなり短いことと、頭が大きいこと・極端な撫肩であることもコンプレックスに感じていました。
身長や脚の長さといった身体的特長自体は改善が難しいものですが、私の場合はそれらによって形成される「他の人と比べて身体的に劣っている」という劣等感がコンプレックスでした。(今もそうですが。)
後天的な努力でなんとかできるアプローチとして、筋トレが有効であることは前々から考えてはいました。しかしながら、仕事もあるし、何より面倒だったので本格的に始めるには至りませんでした。
そして一方で、そろそろ年齢も20代折り返し地点に差し掛かったこともあり、おそらく今後の人生で体力は衰えていくばかりであることもわかっていました。運動習慣を身につけるのであれば、一刻も早く取り組むべきであることは明白で、あとは最後のきっかけが欲しかったのです。

理由2.転職による運動量の変化
私は2年ほど前に転職をしています。物流の営業からITのエンジニアになりました。
前職では事務所外で動き回っていることが多く、時には倉庫の中で軽作業に入ることもありました。また、職場全体が少し体育会系な雰囲気があり、休日もゴルフやフットサルなどのレクリエーションが度々催されていました。(ゴルフコンペで200を叩き出した伝説は今も語り継がれていることでしょう。)
現職は基本的にオフィス内でPCカタカタしているだけで、運動といってもオフィス内でデスクと会議室を往復する程度が精々です。休日も同僚同士の誘いは少なく、ましてや運動なんて最も敬遠されるイベントです。
転職当初驚いたことは、同じ食生活を続けていたら1ヶ月に1kg以上体重が増加したことです。しかもそれが止まらずに毎月増え続けていました。
これは明らかに活動量のベースが落ちているなあ。。と思っていたら、転職して半年くらい経った日の未明に激痛で目が覚めました。齢25歳にして尿路結石でした。

理由3.残業が減って余暇が増えた
おそらく物流業界全体に言えることですが、現場・事務ともに慢性的な人手不足が常態化しており、時間外はとても多かったです。
IT業界も時間外は少なくありませんが、少なくとも私の関わる業種・工程については繁閑がハッキリ存在しており、ある程度は事前にスケジュールを立てて仕事をすることができます。
早い日には18時台に帰宅できることもあるので、そこから少しトレーニングしてからご飯を食べることができます。これはとても有り難い話で、「平日の5日間連続で全くトレーニングをしない」という状況を避けることができます。何もしなければ筋肉はどんどん落ちていくものですから、週の中日にもう一度トレーニングができるということは、筋肉の維持にとって非常に大切なのです。

理由4.縦長の部屋に引っ越した
転職に伴って都内へ引っ越したのですが、その部屋がかなり縦長なのです。色々と家具は置きましたが、それでも縦長のフリースペースを作ることができました。実はトレーニングで縦長のスペースが要求されることは多く、私が続けているアブローラーはその典型です。
以前の部屋でも家具の配置を頑張ればできたのかもしれませんが、初めから持て余している空間が存在していたことで、「ここをなにかに使えないか?」という考えができたのは大きいですね。
筋トレを始めた理由まとめ
- 前々から筋トレはしたかったこと
- 転職による運動量の低下に危機感を覚えたこと
- 残業が減ったので余暇が増えたこと
- 引っ越ししてトレーニングできるスペースができたこと
ということで、2年ほど前から筋トレを始めました。
いざ始めてみると楽しいもので、特に最初はあっという間に体型が変わっていくので非常に面白く、モチベーションはどんどん高まりました。途中から体型変化のペースは落ち着きましたが、その頃には習慣としてすっかり生活リズムに組み込まれていましたので、今も変わらず続けることができています。
ただし、冒頭のコンプレックスの件については人格レベルで染み付いてしまっていたようで、未だに拭うことができていません。これについては考え方の切り替えなど、別の観点からアプローチしつつ、今後の人生で上手く付き合っていくことができればそれで良いと考えるようにしています。
この年齢から新たな生活習慣を取り入れることに抵抗や不安もありましたが、あの時に「筋トレ」を選んで本当に良かったと思っています。世の中には多種多様な趣味や習慣がありますが、中でも筋トレは私の多くの悩みを解決してくれるものであり、当時の私にとってベストな選択肢でした。